30ニート

30歳のニートがブログ

転機はいつも唐突に訪れる

ブログタイトルにもあるように、30にしてニートになったわたし。大学生のころからアルバイトを始め、気付けば10年も「働く生活」をしていたのに、ぽっかり穴があいたような気分になってしまった。

やりたいことは? と聞かれれば、たくさんあった。無謀なものも含めていいのなら、それこそ漫画家とか、小説家とか、子どもじみた夢もあった。でも、そういうのでは食っていけないことは頭でわかっていたから、現実的な目標が必要だった。

思い返すと、これまでの仕事を辞めた理由は、ふたつしかなかった。「もっと学びたい」か、「この人とは合わない」か、のどちらか。つまり学べる環境で、合わない人がいないのであれば、どこでも働き続けることはできたはずだ。
となると、やっぱり将来設計が必要になってくる。適当に決めてしまえば、心のどこかで妥協したり自分を卑下したり周囲を見下したり、とにかくマイナスの力が働いてしまう。それは時間がもったいない。もう30なのだから。


身近な人に、あらためて自分のことを聞いた。

もう30なのだから、という心持ちを引きずりすぎると、自分の話をするのが恥ずかしくなってくる。友達にニートだって話したら、変な目で見られないかな? 怠けてると思われないだろうか? と、不安にもなってくる。

でも、自分のことは、自分だけじゃわからない。いわゆる就活本の中では、自己分析をするときは親や友達と話しましょう、なんて書かれているくらいだし、30だろうが40だろうが、いつになっても自分というのは近すぎて見えづらいものに違いない。

そんなとき偶然、20年来の付き合いになる友達から連絡がきた。久しぶりにご飯でも行こう! との誘いに乗ると、なにやら婚活が順調に進んでいないらしい。お悩み披露の波に乗って、じつはニートしてるんだけど次はどんな仕事がいいかなぁ、と話してみることにした。そうすると彼女は、驚くことに「なんでもできるから、逆に候補が絞りづらいねぇ」と返してきたのだった。

なんでもできる。自分のことを、そんな風に思っていなかった。むしろ彼女のほうが「何をやらせてもソツなくこなすタイプ」だと思っていたから、その場ではハハハと笑って流してしまった。

帰ってから同居人にその話をすると、意外にも彼は、彼女の発言に賛同した。
「器用ではないけど、何事も一生懸命に取り組むから、きっとなんでもできるよ」

そういうことか、と思った。

昔から、成績が悪いほうだった。高校生のときも、大好きだった世界史のテストで平均点すらとれなかった。他の子よりもノートをしっかり取ったり、復習の時間を多めに取らないと、テストの点に結びつかなかった。だから、好きな教科は人一倍勉強して、なんとか平均点以上がとれるようにがんばった。

同じように、大学生になってからも、苦手な簿記は「日商簿記2級を取る」と目標を決めて、2年がかりで勉強した。社会に出てからは、Excelが苦手すぎて仕事が進まなかったから、MOSの勉強をして地を固めた。

同じことだ。仕事もきっと、一生懸命にやれば、なんでもできる気がしてきた。


そして転機は唐突に訪れる。

かつての職場で一緒に働いていたWebディレクターの人から、お茶でもしましょう、と連絡が入った。あまり得意な人ではないけれど、悪い人ではないし、と誘いに乗った。

そのときに、「Web系の仕事いいなぁと思ってて」と漏らしていたら、なんと、その人の友人がアルバイトを募集しているとのこと。しかも、未経験からプログラマーに育ててくれるのだそう。これは、なんという幸運だろう。齢30、新たな挑戦ができる機会に恵まれた。

面接に行き、とんとん拍子で採用され、いまはプログラマーを目指して勉強の日々を送っている。もう簡単なプログラムなら書けるし、勉強するのはお茶の子さいさい、何にもないところからのスタートには慣れたものだ。


おわり

転機はこんな風に、いつだって唐突だ。掴めば転機、掴まなければ道端の石ころと変わらないのだろう。

働くモチベーションに観葉植物

じつは先日ニートではなくなりまして、すっかりブログもご無沙汰になってしまったのですが、反省して観葉植物について書こうと思います。

 

観葉植物は基本的に夏の生き物

寒さにめちゃくちゃ強い観葉植物というのは、ほとんどいません。太陽大好き、あったかくて明るいと成長するという元気っ子ばかりです。小学生の子供みたいなヤツらなのです。

気温でいうと、20〜25度くらいになると成長を始めます。植物界では「生長」と表記されるようですね。なので、関東だと今くらいの季節にタネを蒔けば、だいたい発芽します。

ということで、アフリカの名木・バオバブと、日本の風情代表・黒松の種まきをしてみました。

 

▽こちらがバオバブ。種がピスタチオくらいある。

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▽黒松は種が小さすぎて見えない。しかも暗い(撮影環境の問題)

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バオバブはアフリカ生まれなので、本当にあったかいところじゃないと発芽しないようです。というのも、じつはこの種、昨年の秋頃に買ったもの。買ってすぐ水に一晩つけて、土の中に埋めましたが、一向に発芽しなかったため放置しておりました。

そういえば、と思い出して毎日霧吹きで水分を与え、上からラップをかぶせて保湿。朝晩2回、霧吹きを欠かさずに行います。

 

▽すると、発根!(芽より根が先に出たっぽい)

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1週間ほどで、黒松もバオバブも、しっかりと葉っぱが出てきました。

 

バオバブはあっという間に双葉を見せてくれました。

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▽黒松の葉っぱはシュッとしていて凛々しい。

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同時期にサボテンの種まきもしましたが、こちらも可愛らしい芽が次々と出てきております。

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気温25度くらいになれば、日々ぐんぐんと伸びていくことが予想されます。

 

おわり

働いて帰ってきたら、昨日より伸びている草たち……日々の生活に変化を感じたいなら、この季節に種まきがおすすめです。手軽なのはバジルだと思います。

ちなみに、サボテンの種はAmazonで200円程度で買えたので、可愛い芽を見るためだけに買っても良いんじゃないでしょうか。土の上にパラパラ蒔いて、霧吹き+ラップするだけで発芽しました。でも生長は遅めっぽいので……ぐんぐん伸びる姿がみたいなら俄然バジルですね。気温が高ければ、1ヶ月もしないうちに食べられます!

「お手伝い」という職業が爆誕していた

胸を張って「ニート」を名乗っているわたしですが、そろそろ本当にお金がなくなってきました。

遊ぶ金欲しさに求人情報を漁るも、どれも長期の募集ばかり……単発バイトは謎の登録会に行かなきゃいけない……と思ったとき、ふと過去に登録していたサービスのメルマガが目に留まったのです。

そのサービスとは……「おてつだいネットワークス」!!!

アルバイト/バイト求人情報なら【OTET】 | おてつだいネットワークス

なんと、今日・明日の求人が閲覧できて、ウェブ登録だけで応募もできるスグレモノ。難点は飲食やコンビニ求人が大半を占めることですが、なかにはレアな事務バイトもあるので、接客はちょっと……という陰キャなわたしでもチャンスはあるかもしれない。

 

というわけで、早速応募してみた。

毎日がエブリデイでニートなので、とりあえず直近の日付で事務バイトを探してみる。

一件ありました、超短時間の事務バイト!

時給は都内の最低賃金にあわせたのか、958円という中途半端な額。正社員のころより安いとはいえ、現職はニート。贅沢は言っていられません!

するするっと応募ボタンをポチ。事務経験を入力する欄が現れたので、もしライバルがいたら働けないかも……と急に心配になったわたしは、ここぞとばかりにExcelスキルをアピールしておきました。

 

合否は即日!すぐに働ける

そして待ちに待った合否発表……「採用」されてる!

スピード感がすごくいいですね、ぐずぐずしているとすぐに予定が入っちゃいますからね、「明日はこのミッション挑戦しようかな(ゲームの話)」とか。

会社側からは、こちらが公開しているプロフィールが見られるので、そこから判断しているようです。

ひとつ、このサイトを見ていていいなーと思ったのは、コンビニ経験があれば仕事に困らなさそうな点。本当に都内のコンビニ求人が多い。どこも人手が足りていないんだなぁ、と痛感します。わたしもいつかコンビニバイトしてみたいですが、接客とか怖い……と思ってチャレンジ出来ずじまい。10年前は接客してたんですけどね。

 

そんなこんなで、しがないニートは「お手伝い」というミッションを手に入れたのでありました。

 

とても気さくな人たちが、丁寧に教えてくれた。

緊張の就業日。事前のメールで「5分前にいらしてください」と言われていたので、余裕をもって10分前に到着!

お手伝いで来たのですが……」と伝えると、にこやかに「本日はお越しいただき、ありがとうございます!」と言われてまず1ビックリ

わたしは簡単なお手伝いをしてお金をもらうだけ、という安易な気持ちだったのに、そんな風にお礼言われても困る……と思いつつ、"一日だけの付き合いだから!"と自身を奮い立たせて挨拶。「こちらこそ、よろしくお願いします!」

キマった……と浸る暇なく、お仕事がスタート!

 

本当に「お手伝い」という名称がピッタリな仕事内容でした。社員がやるほどでもない作業、空き時間ができたらやる作業、ダブルチェックの必要な作業、、、

ここで2ビックリ。教えるスピード感が気持ちいい! 的確にやるべきことを指示されるので、サクサクこなしていけました。次はコレ、これをこんな風に……→できました!→次はコレ、この3つのポイントを押さえてね→できました! と、テンポよく作業ができて、役に立ってる感も味わえました。仕事って楽しい! と思えたのは、本当にいい経験。

 

指定の終了時刻になった瞬間、「はい、そこまでで大丈夫です。荷物まとめてくださいね」と、業務から引きはがしてくれるのも好感度高かったです。1分くらい、2分くらい、というのがあっても良さそうなのに、ちゃんとしてるなぁ。

最後に、領収書に金額と名前などを記入して、お仕事終了です。お給料が入った封筒をもらうとき、つい顔がニヤけてしまいました。遊ぶ金じゃ!!!何に使おうかな!!!とテンションMAXだったけど、3時間の労働で3千円弱なので、うーん……焼肉すら食べれないか……と後から気づきました。ウッカリ、テンション上げすぎてしまった。

 

おわり

帰り際に、いろいろ指導してくれた社員さんから「アルバイトとか、どうですか?」的なお声がけをいただきました。実際に働いている姿を見てから勧誘されると、自分の頑張りが認められた感じがして嬉しいものですね。

でも、こういうインターンシップ的な、単発・短時間でバイトしてもらうというのは、人員を増やす手段としてかなり良いと思いました。求職してる方からしても、ただ見学するより会社の雰囲気が掴める。しかも給料が発生するから、「しっかり教えよう」「ちゃんと対価分は働こう」とお互いに前向きになれる。余裕がある会社なら、求人媒体に出すよう効率よく採用できるんじゃないかと思いました。

ユーチューバーはすごいんだなぁ、と痛感した話

チャキチャキの下町っ子じゃありませんが、齢30…とはいえ、まだまだ若いつもりでおりました。そこで、今時の若者ならば誰もが(?)試してみたことがあると思しき、動画編集にチャレンジしてみようと思ったのであります。

しかし、顔出しはするつもりないし、喋りも得意ではない……何か策はないかと友人に尋ねてみたところ、「別に顔も声もいらないんじゃない? 普通のプレイ動画で」とのお達しが!!!

それならゲームするだけじゃね? と安易な考えで、さっそく取り掛かってみました。

 

まずPS4でキャプチャー撮影

プレイ動画をアップするからには、何かしらの難関をクリアしなきゃね!!と、今月から始めた「ファークライ5 」を黙々とプレイ。このゲームは簡単に言うと、狂ったカルト集団と戦うFPSです。

昨日の夜、全然倒せなくて詰んでいたミッションを何とかクリアしようと躍起になりつつ、休憩入れつつ、ご飯がわりのヨーグルトを食べつつ、、、1時間ほどかかって、ようやくクリア! 一通り話が進んだところまでをキャプチャーしました。

とりあえずここまでは、編集のことを一切考えずに録画。さて、ここからが勝負だ!

 

PS4に「シェアファクトリー」をダウンロード

なにせ初めてなもんで、何をどうすれば動画編集ができるのか? すら知らなかったので、とりあえずググることに。

と、こんなステキな記事を見つけました。

【超簡単!PS4動画編集】「シェアファクトリー」の使い方解説!『GGXrd』一撃必殺まとめ動画作成例! | さぶかるちゃん

こちらを参考にして、シェアファクトリーをダウンロード。詳しくはリンク先の記事を見てね!

とりあえずは、さっき撮ったキャプチャー動画を端から追加して……要らない場面はどうやって消すの? と四角ボタンを押してみたら、イロイロいじれることが発覚。ひとつの動画(シェアファクトリー内では「クリップ」って表記されてるみたいですね)を分割・トリミングしたり、順番を差し替えたり、コピーしたりと自由自在です。

まずは分割して要らない部分を削除。これだけでも、ただ撮っただけよりクオリティが上がった気がする!!!

そして、ブツ切れになった音声を繋げよう……と思ったけど、やり方がわからなかったので断念。その機能がないのかもしれない……? よく調べてないので、あったらゴメンナサイ!

 

全体の流れができたら、字幕を入れ込む

実況動画ではないので、どうしても映像だけだと淡白な印象になってしまいました。そこで今回は、字幕を入れてみることに!

これはとっても簡単でした。四角ボタンを押したら、「編集オーバーレイ」というアイコンを発見!f:id:piyopiyo_kojo:20180413171831j:image

ここで簡単にテキストが挿入できます。パワポとか使ったことがあれば、誰でも手軽にできそう!

要所要所に字幕を入れて、テキストの表示時間を設定して……なんかウロウロしてるだけの場面は早送り再生に……(これをやれば、それっぽくなると踏んで……)

 

ウワーーーできたーーーー!!

アップロードもPS4から直接できるなんて……わたしは完全に時代から取り残されていたことを、今になって思い知りました。でも、できた!!できたよ!!!すごい!!

 

おわり

ゲームが上手なひとのプレイ動画を見ても、そんなこと、わたしには出来ないんだよ……と落ち込むばかりだったので、そんな人に向けたプレイ動画をアップロードしていけばいつかきっと誰かの役に立てるんじゃないか。そんな夢を見つつも、わたしがやったよりもうんと高度な技術を用いて地道な動画編集作業をこなし、さらに喋りスキルをふんだんに発揮しているユーチューバーさんたちには頭が上がらねぇな……と遠い目をしてしまうのでありました。

コーヒーは特に「よく出る銘柄」を買った方がいい

先日、近所にあるコーヒー屋さんへ行ったところ、カルディでもよくやっているような店頭試飲コーナーがありました。

一口飲んでみて「おいしい!」となり、いざ買おうとしたら普段買っている「スペシャブレンド」よりも割高。どうしようかと悩んでいると、同居人が「いつもカフェオレ淹れてもらってるから、豆は買うね」と買ってくれたのです。

しかし翌日。さっそく新しく手に入れた豆でコーヒーを淹れようとミルで挽いて、お湯を注いだところ……まったく膨らまない! お湯が熱すぎたのか、と思って夜に再チャレンジしても、変わらず膨らまないまま

 

買ってもらえるから、と200gを二袋にしたので、もしかしたら開けてない方は膨らむかも? と期待してみたものの、残念な結果に終わったのです。

 

割高=普段使いしない=劣化している

そう、この豆、普段使いするお客さんが少ないから店頭試飲コーナーで飲ませて消費させる作戦に出ていた商品。つまり……宣伝しなくてもガンガン出る「スペシャブレンド」よりも鮮度が落ちるのは当然だったのです。

コーヒー豆は、焙煎してからの日数が風味に大きな影響を与えます。スーパーで粉の状態で売っている豆なんて、お湯を注いでもまったく膨らまないし、香りもイマイチですよね。逆に言えば、焙煎したてなら、値段がそこそこの豆でもある程度は美味しく飲めるのです。

売れてない銘柄を選ぶと、焙煎から日にちが経ってしまっている可能性がぐんと上がってしまう。これを防ぐには、手頃な価格で普段使いしやすいスタンダードな豆を選ぶべし。いい教訓になりました。

 

ちなみにネット通販で有名な土居珈琲さんは、注文すると、発送日に一番近い日程で焙煎して送ってくれます。また、販売店でもその場で焙煎してくれるようなところなら、ハズレを引くこともありませんね。

 

いつもコーヒーのことばかり考えている人のために|土居珈琲

 

おわり

健康を意識して、カフェオレに使う牛乳の半分を豆乳に変えました。でも豆乳が苦手なので、コーヒーの風味が落ちてしまうと豆乳クサさが際立ってしまう……という負のスパイラルに。

スペシャブレンドに戻したら、豆がしっかり膨らんで、キッチンにコーヒーのいい香りがふわっと漂いました。豆乳独特の嫌なニオイもコーヒーが包み込んでくれて、すっきり飲みやすい。これで豆乳生活が続けられる……かも?

ちょっとした模様替えをするのに半年かかった話

去年の秋。ご飯を食べるのも、本を読むのも、日記を書くのも、それまで全部ローテーブルでやっていたのに、急に腰が痛くなりました。これが老化か……と思いつつ、何か書き物をするならやっぱり机が必要だなぁと思い立ち、デスクと椅子を購入したのであります。

そのデスクは、ちょっとした小物を置ける台が付いていながら、6,000円程度とおトクな買い物。椅子は何でもいいやと見た目で選んだものの、座り心地は悪くない。これで少しは日記も書くようになるだろう、と一安心しつつ部屋にセッティングしたのでした。

 

家具の配置を失敗し、使わないまま半年が過ぎた

……ところが、この置き場所がとても悪かったのです。わたしがセットしたのは、部屋の一番奥、ベランダの手前のスペース。図にすると、このような位置です。

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これが、まずデスクまで行くのがめんどくさい。そして照明が背中側にくるので、デスクに向かって何かする気がまったく起きない。椅子を引くのもベッドに当たらないよう注意しながら。こうして、ぜんぜん座らない椅子、そしてただの物置と化したデスクになってしまったのです。

 

とはいえ、一度セットした家具を動かすのは手間だし面倒ですよね。という流れで、年末年始の大掃除でも模様替えをせず、ついぞ春を迎えてしまったのでした。

 

出張中は大掃除のチャンス!そして模様替えのチャンス!!

ニートのわたしは、まぁ毎日がエブリデイという感じで、いつでも大掃除ができるくらいの時間があるのですが、とはいえ料理や洗濯といった日常的家事をしながら模様替えをするほど元気じゃありませんでした。そんな中、突如訪れたチャンスが、同居人の出張!

とても寂しいうえに、一人だとなかなか寝付けないので辛いですが、仕事をしていない今は「寝付けなくても翌日に響くわけじゃないし」と開き直れます。さらに夕飯は冷凍食品でもいいし、散らかし放題でも怒られない! ※部屋を汚すと同居人が落ち込むので、極端に散らかさないよう注意を払って生活しております。

しかし。そう簡単には、甘い誘惑にそそのかされない大人です。いや、待てよ……と冷静になる自分がいました。これは、神がわたしに与えた試練かもしれない。この機会に普段やらない掃除をしろ、という啓示なのではないか……。

 

ま、そんなわけはありませんが、とりあえず日常プラスαをやることにしました。

茶渋のついたコーヒーカップを漂白する。まな板も漂白。バスマットとキッチンマットは洗濯。普段手を伸ばさないところまでクイックル。床は拭き掃除。

ここまでやると、掃除が使命のように思えてくるので不思議です。そして、約半年も放置したデスクの移動を決めました。今やれば、今晩からデスクが使えるぞ、と言い聞かせて。

 

そして、こうなりました!

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移動時間はものの10分程度。いやー、こんなことなら、買ってすぐやればよかったな! ハハハ! と笑い飛ばしつつ、とても居心地のいいデスクスペースが出来上がったのです。

 

ソファより椅子のほうが、長い時間座るのには適している

仕事もしていないので、およそ3ヶ月ぶりにデスクに腰かけた感想として、ローテーブルで床に座るより数倍ラクですね。本当に、なぜはやくデスクを使える空間を作らなかったのか、と後悔しきりです。しかも適当に選んだ椅子が、案外座り心地が良かった。どんなのを買ったんだっけ、と購入履歴を見てみたら、イームズでした。

 

キーボードを打つにも、肩が変に上がったりしないし、なにより腰がラク。椅子文化、もうちょっと我が家に取り入れていきたいなぁ、と思います。実家ではテーブルの下の床に座ってしまうことが多々ありましたけど。

 

おわり

そういえば、今年はヒノキ花粉の量がとんでもないことになっているそうですね。かくいうわたしも花粉症と思しき症状が続いており、つい先日は夜中に鼻水がたいへんなことになって目が覚めました。とりあえずはパブロンを飲んで乗り切りたいと思います。あと、花粉症のくせに拭き掃除をサボっていたことを深く反省中です。

 

ちなみに我が家のデスクはコチラ。ハンガーラックが思ったより全然使い道なかったです。

 

 

 

 

声だけで人を好きになるのは、二次元の恋に似ているかもしれない

声だけで人を好きになった。そんな経験はありますか? なんてドラマチックなのでしょう。スマホが、SNSが普及した現代では到底起こりえない事態、かもしれません。

 

かつてインターネット界に旋風を巻き起こしたYahoo!チャットは、顔も知らない赤の他人とテキストベースのチャットだけで繋がれる、今思うと信じられないようなツールでした。

 

Yahoo!チャットの空気感を見事に表したブログを見つけたので、貼っておきますね。

anond.hatelabo.jp

 

この記事を書かれた方は、「テキストサイト」というブログの原型となった(であろう)超絶最先端なホームページを開設しており、当時女子高生だったわたしは"対決"シリーズを読んではこんなに面白い人がこの日本にいたのかと感動しきりだったのですが、「いつかわたしも人気絶頂のインターネッターになりたい」とHTMLのテンプレートを探してはコピペし、スクロールバーの色を変え、背景画像を差し込み、インラインフレームを組み込み、と、あらゆる趣向を凝らしてホームページなるものを作成したまでは良かったものの、書いてあるテキストの内容は単なる日記、良く言っても雑記ブログ程度のものに留まっていたため、ファンどころかトップページに設置したアクセスカウンターは動かないまま時が経ってしまったのを嘆くでもなくただ眺めるほかなかったのです。

 

といった具合に、まぁ件の記事を書いた彼はわたしの中で神というか、憧れの先輩というか。

ほら、どこにでもいるじゃないですか、サッカーが上手くて生徒会長やっててイケメンの先輩と、それに憧れる平凡な新入生という組み合わせ。

黒髪ロングでスカートも膝丈でスレたところのない女の子。その子は先輩に憧れて眺めているうちに、初めて恋を知る。しかしアドレスを聞く勇気もないし、というか話しかけることすら無理、挨拶も無理、「先輩かっこいい〜!」と嬌声を上げる女子たちの群れに混じって眺めるので精一杯。そんなウブな女の子が恋の魔力にとうとう支配され、ついぞラブレターなんてものをしたためてしまい、しかし渡す勇気がなかったためにその恋文は学生カバンの奥底で眠ったまま。

……みたいな、少女漫画にありがちなストーリーって、あるじゃないですか。今の時代はいきなりキスされたり壁ドンされたりして「今日からお前は俺のものだ」とか言われて、反発してみたもののイケメンの眼力に負けて恋をしてしまうというのが通例のようですけど、少女漫画のことはさておき、当時のわたしはそんな憧れのテキストサイトの管理人さんにメールを送る勇気もなく、毎日毎日アクセスしては更新状況をチェックし、更新されれば一字一句漏らすまいと読み込み、ファンレターならぬファンメールを書こうと下書きするも送信ボタンを押すことなくメールを削除する。そんな、いたいけな女子高生だったのです。

 

Yahoo!チャットの話に戻りましょう。紹介した記事ではアダルトでしたが、「10代」という部屋は、わたしの青春そのものです。時折、「20代」に出入りして出会いを求める男性たちの群れを眺め、PM(一対一のメッセージ)の「何歳?」「女の子?」という質問を無視し、「デートしない?」といった出会い目的のメッセージが来れば面白おかしく晒して遊ぶという下らない遊びをしてましたが。

ある程度、毎日同じ時間にログインしていると、同じ顔ぶれが並ぶようになるんですよね。顔ぶれ、と言っても英数字の組み合わせでできたIDですけどね。仲間意識が芽生えて、普通の友達と話すみたいに「今日こんなことがあってさー」と話すのが当たり前になってくるのです。

 

こうなると、今度はテンポよく会話するために、ボイス機能を使い始めます。大体は声に自身のある男性が会話をリードし、それにレスポンスする形でテキストの発言が続いていく、というスタイル。まるで電話のように話せる。電話番号を教えなくてもいいし、親に払ってもらっている携帯料金にも響かない。そして仲良しグループを作れば、少数でグループ通話ができる。画期的でした。

 

わたしは同年代の人3〜4人とグループで話すことが多かったのですが、ある時、そのなかでも年長……といっても22〜23歳の男性が、こう言ったのです。

「俺、あの子のこと好きになったかも」

その子は、抜群に可愛い声をしており、テキストでも同じ文字なのになぜか可愛らしく見えてしまう口調で、なのに媚びた印象のない「素晴らしくイイコ」。声が可愛いから話してほしいのに、ボイスしてよ〜というと「恥ずかしい」とか言うから、これまた可愛いんですよね。もちろんグループ内でもアイドル的な立ち位置であり、女子校に通っているという情報がさらに魅力を引き立て、また本人の話す内容からも男の影がまったくなかった。イメージだと、昔の堀北真希とか、有村架純とか、可憐で儚げな美少女だったんですよね。まさか、彼女に目をつける輩がいたとは……と全員が唖然としつつ、惚れるのも時間の問題だと納得し、口々にこう言ったのです。「応援する」と。

 

当時のチャットやハピタン、ちょっと前だとアメーバピグですかね。そういったノリがわかる人なら理解できると思いますが、「チャ彼」というものが存在していました。通称「チャカレ」「チャカノ」、チャット上での恋人のことを差します。簡単に言えば、おままごとです。お互いがログインした瞬間に恋人となり、ログアウトすればそれぞれの日常に戻っていく……儚いけれど、オンラインで繋がってさえいれば寂しくない……そんなお遊びをしたくなったのか。そう思い、彼に尋ねました。「どこが好きなの?」

そうしたら、出るわ出るわ。もう付き合ってんじゃねーの?というほど、彼女のどんなところが魅力か、どれほどに好きか、関西と関東という遠距離にも関わらず「飛んで会いに行きたい」という勢いで彼女のノロケ? が繰り出されるのです。あぁ、こりゃ、ダメだ。そう思いました。ベタ惚れしているのです。結婚を申し込みかねないのです。チャ彼どころではなく、本気で彼女にアタックしようとしているのです。

 

結果は、彼は(ネット上での)お付き合いに成功しました。一度くらいは会ったんだと思います。でも、彼女はリアルで可愛かった。声や性格だけでなく、顔も良かったのです。彼女が大学に進学してからその彼はフラれたらしい、と風の噂で聞きました。やはり、そんなものですね。

 

声だけでベタ惚れする。それは、本当に不思議なことです。電話は自分に似た声を生成して相手に届けている、という豆知識がありますが、つまり電波に恋してるんじゃないの? と思ってしまうのも仕方ないですよね。声に惚れるって、表情や体温や些細な癖といった目で見て受け取る情報を一切無視して恋をする、ってことになる。それはもう、出来上がった何らかのキャラクターに恋をしているのと、大差ないようにも思えるのです。二次元の恋と、声だけの恋。儚さでいえば、同じ程度に思えるのです。

 

おわり

わたしは電話とメールでやりとりすることの多い仕事をしたとき、ファンレター的なメールをもらったことがあります。たぶん、メール1通に2000文字くらい詰め込まれていました。「どれだけわたしのことを想っているか」や、「声から察するに、強がってみせているけど、本当は無理をして笑顔になっているんじゃないかと思うと、心配でたまりません」といった内容で、本当に鳥肌が立ちました。そんな大人がいることに戦慄し、そして会社名もフルネームも知られている相手に執着されている事態に恐怖しました。あくまで事務的に対応して事なきを得ましたが。

ひとは、電波に恋することができる。そんなロマンチックも、度を過ぎればホラーと紙一重ですね。