30ニート

30歳のニートがブログ

一人暮らしと同棲は、何もかもが違う。

いまは同棲している身ですが、一人暮らしをしていたころとは全然違うなぁと思うことがあります。買う、着る、食べる、飲む、出かける。同棲すると、どんな行為にも相手が関わってくる。一人暮らしと対比しながら、二人暮らし=同棲について考えてみました。

 

一人と二人は、何もかもが違う

わたしはコーヒーが好きです。毎日飲まないと気が済まないので、ニートをしている今は毎日豆を挽いてはドリップし、カフェオレを作って飲んでいます。土日も、家にいるときはドリップ。一日中出かけるときは、必ずと言っていいほどカフェで休憩をとります。

でも、同居人は違う。カフェでソーダを頼むときもあれば、「今日は紅茶がいい」と言ったり、わたしがカフェオレを淹れると「ちょうだい」と言って半分飲んでいたりします。別にコーヒーでなくてもいいんですね。また、コーヒーの味にこだわらないのはもちろんのこと、ブラックでもカフェオレでもカフェラテでも、上島珈琲店の黒糖コーヒーでも、自販機で買える缶コーヒーでも、何でもいいのだそう。お気に入りはあるらしく、やっぱコーヒーはブラックだよね、とブラックの缶コーヒーを飲んでいることもあるのですが、夏に冷たいカフェラテを出すと「これうまい!」と言ってゴクゴク飲み干しています。

わたしはと言えば、できればスペシャリティコーヒーが飲みたいし、同じカフェオレを作るのでもグアテマラ産の豆を選びたいし、カフェに入るならドトールより珈琲館に入りたい、といったように、本当はこだわりたい気持ちがあります。

暮らし、という意味合いでは、コーヒー豆ひとつを買うのでも、お互いのこだわりが関わってくる。これが、同棲と一人暮らしの確固たる違いではないでしょうか。もしわたしが、100gで1,000円するコーヒー豆を買おうものなら、彼はきっと「それ、高くない?こっちじゃだめなの?」と安い豆に目をやるでしょう。対して、もし彼も同じコーヒー好きであるならば、200gで500円ほどの豆を買った場合に、「この品質はちょっと……」と難色を示すかもしれません。

 

コーヒーはひとつのたとえで、服にしても、雑貨にしても、価値観の違いがお互いの購買活動に関与してきます。彼はスナック菓子が好きですが、わたしは「200円のスナック菓子を毎日買うのであれば、週に一度、ランチを奮発した方がいいのにな」と思うし、わたしが美容院でカットとカラーをして9,000円だったと言うと彼は目を丸くします。

こんな風に、買い物ひとつ、食事ひとつが、お互いに関与する。これほど同棲の面白いことはないかもしれません。面倒だな、と思うこともありますが、それよりも「こんなに違うんだ」「彼はこれを大事にしてるんだな」と発見があって面白い。相手に寄せてみたり、自分の趣味に興味を持ってもらったりすると、嬉しい気持ちになる。こういう楽しみ方が、あると思います。

逆を言えば、一人暮らしというのは、自分のこだわりを存分に楽しめる絶好の機会。コーヒーが好きなら、自分のこだわらないポイント、たとえば食事や、服や、人付き合いまでもコントロールできます。家族や同居人がいると削れない費用も、一人だから削れる。インターネットがなくてもいい、服は同じデザインの着まわしでいい、そんな偏りが許されるのは、一人暮らしの醍醐味なのです。生活スタイルだって、自由気まま。夜中にふと思い立って勉強を始めても、早朝にカーテンを全開にして体操しても、何をしてもいいという自由が満喫できます。

 

家や部屋も、自分好みで問題ないのが一人暮らし

同棲している方は、部屋探しをするとき、どのように選んだでしょうか。我が家は基本的に彼の好みを重視しつつ、譲れないポイントだけは意見を出す、というスタイルでした。彼は築年数・内装の雰囲気を重視していたので、まずそのふたつをクリアできる賃貸だけをピックアップ。そこから、キッチンや収納といった機能の部分を見て選定しつつ、日当たりや騒音などの住みやすさに関してはわたしがジャッジしました。

いま住んでいる賃貸は、築年数が浅め。白い壁に白いドア、と、小綺麗な内装です。バス・トイレは別、室内洗濯機置き場、システムキッチンと、申し分ない家です。でも、わたしが一人暮らしをしていたころは、全然違った部屋の選び方をしていました。

 

まず、最初に一人暮らしを始めたとき。このとき、手持ちの貯金は10万円程度しかなく、ギリギリの状況だったので、何を差し置いても初期費用が安い家を選ぶ必要がありました。そこで見つけたのは、ただの真四角のワンルーム家賃は5万円と相場より安いにも関わらず、運良くリフォームしたばかりでバス・トイレ別! 代わりにキッチンが非常に狭く、トイレの場所も今思えば変な位置にありました。

ただ、安いわりにはベランダが広々していたり、女性専用フロアになっていて安心だったりと、とても住み心地がよかったです。もし当時彼と付き合っていたら、築年数で脱落していたに違いないですが。

 

次に引っ越したのは、木造のアパートでした。23区内なのにも関わらず、家賃が42,000円と安かったのが決め手です。木造と言えど、最上階の角部屋。となりの部屋に住む大学生さえ静かにしていてくれれば、文句なしの賃貸でした。部屋は細長い長方形で、玄関まわりやユニットバスは狭くて不便でしたが、初めて収納のある部屋に住んだのは良い経験でした。当初は階段の色がかわいい、というだけで決めた家でしたが、もう一度住みたくなるような、味のあるアパートでした。

 

その次には、当時勤めていた会社の近くに住むため、奮発して家賃を上げてみました。ワンルームなのは変わりませんが、家賃は72,000円。角部屋で、片側が屋根になっていたので天井が斜めになっていたのが気に入ってそこに決めました。前の住人が残していったらしい照明器具もオシャレで可愛らしく、出窓があるおかげで昼は電気をつけなくていいほど明るかったのが印象に残っています。それなのに、近くに大きなマンションなどもなかったからか、夜は何も見えないほど真っ暗になるのが好きでした。騒音はゼロに近く、休日に家でゆっくりするにはこの上ないほどピッタリな家でした。

 

一人暮らしと同棲では、マンションの質が変わってくる

同棲となると、ほとんどの方は2DK以上の間取りを選ぶと思います。そうすると、ひとつ大きな弊害が出てきます。それは、マンションにファミリー層が増える可能性が高いこと。

というのも、一人暮らし向けのワンルームや1Kの間取りと、ファミリー向けの2DK以上の間取りというのをバランスよく備えているマンションは少ない印象です。つまり、ワンルームに住むなら、ワンルームのマンションを選ぶことになる。そうなると、住んでいるのは学生か独り身のサラリーマンやOLがほとんどで、カップルや家族とは同じマンションになりません。ただし、学生街や近くに大学があるマンションでは、彼氏や彼女を連れ込むパターンも多いので、カップル同棲されたくない派の方は注意が必要ですね。どんな人が住んでるのか、事前に聞いておくのも手だと思います。

対して、2DK以上の間取りを用意しているマンションは、ファミリー層がぐんと増えます。当たり前ですが、子連れファミリーも増えてくる。そうなると、子供の足音や泣き声が必然的に聴こえてきてしまうのです。マンションを決める前に、外観をざっと眺めておくと、だいたい想像がつきます。子供向けのタオルケットが干してある、ベランダが広い、駐輪場に子供用自転車がある、等々。出産を考えているなら好条件かもしれませんが、同棲カップルや子供をつくる気のない夫婦は、気をつけたいポイントです。

これには、立地も大きく関わってきます。駅から遠くてもリーズナブルな家賃、安全な道が確保できる、小学校が近い……こういった立地のマンションは、小さな子供がいる若い夫婦にぴったりですよね。つまり、上階に小学生、あるいは就学前の子供が住む可能性も高くなるのです。

最上階を選ぶ、クッションマットのフローリングにリフォームしてあるかどうかを確認する、内覧するときに窓を締め切って音漏れを確認する。こういった配慮をしておかないと、後々苦しむことになるかもしれません。

 

おわり

本音を言うと一人暮らししたい。好きなインテリアにしたい。一人になれる空間が必要。どちらか片方でもこんな風に思っているカップルさんは、振り分けタイプと呼ばれる、それぞれが個室を持てるタイプの2DK・2LDKを選んだ方が吉です。

でも、同じソファに座って別々のことをするというのも、なかなか悪くないもの。もし、相手のことをなんでも好きになれる自信があるなら、振り分けタイプより2Kを選んでベッドルーム+リビングという使い方をするのがおすすめです。ずっと一緒の空間で過ごせるし、喧嘩したら仲直りするしかありませんからね。